言論の自由を考える「5・3集会」

http://www.asahi-roso.org/shinken/5-3/index.html


南洲翁氏と共に参加してきた。メインテーマは「戦争と平和」。周りを見れば老人ばかりであるのが、何というか、ねぇ・・・。
第1部は、朗読劇であった。太宰治ら、いわゆる文化人が戦時中に残した文章や言葉が紹介されていたのが印象深い。多くの文化人が、戦争へ進む日本を肯定的にみていたという。「便通が通ったような気持ちになった」などという言葉もあった。
そして休憩をはさんで第2部、パネルディスカッション「憲法九条のいままでとこれから」が始まった。
全員が登場した後、「それでは田原さん、お願いします」と司会者が言った。何か挨拶でもするのかと思ったら、「えー、今年で朝日の阪神支局が襲撃されて19年ですが、今年のテーマは、その襲撃があったのは5月3日ということで、憲法・・・」といきなり話し始めた。「挨拶すらないんかい!」とさすがの私も思った。
基本的には「護憲」の姿勢が強く出ていた。憲法9条のことを中心に、外交やジャーナリズムの問題なども話した。必ず節目で9条の話に戻ってきたのは、田原総一朗のおかげであろう*1
私は、「理想は非武装中立、しかし現実を考えるに自衛隊の存在を憲法には明記しておくべきだ」という考えなので、共感できる部分は多々あった。
特に、小田実というじいさんが結構熱い人で、色々とぼろくそに言っていた。「結局は、もっと教育していかなきゃいかんのではないか」というようなことも言っていた。やっぱり教育の問題に行き着くのか・・・。
質問用紙を第1部と第2部の間に提出できたので、私も南洲翁氏も出した。が、質問の数が多かったらしく、一部のみが取り上げられた。その中に私が尋ねたかった内容とほぼ同じものがあったので、質問をしたようなものだが。 
田原総一朗の突っ込みもあって、結構面白かった。ただ、もっと若い世代がこういうものを聞くべきだと思った。会場の人間の平均年齢はかなり高そうなのが、とても残念なところであった。

*1:ま、話を脱線させるのも他ならぬ田原総一朗だったのだが