思想への望郷−寺山修司対談選/寺山修司

読書論 鶴見俊輔
抵抗論 三島由紀夫
ことば 塚本邦夫
わらべ歌考 別役実
都市とスペクタクル 種村季弘
物語としての〈宗教〉 岸田秀
死生観と短歌 吉本隆明


kazy氏から借りた。前半よりも後半の方が面白い。まぁ、前半の対談では、何を言っているか分からない部分が多いだけなのだが。
私の推奨対談は、「物語としての〈宗教〉」である。しかし、もう一つ言及しておかなくてはならない。「抵抗論」である。その中に次のような一節がある。


三島「ボディビルの原理って、そこにあるんだよ。からだのなかから不随意筋をなくそうというんだ」
寺山「つまり、肉体から偶然性を追放するんですか?」
三島「そうなんだよ。たとえば、この胸見てごらん。(胸の筋肉を動かしてみせる)あなたの胸、動く?」
寺山「ぼくは偶然的存在です・・・(笑)」
(中略)
三島「君のほうが長生きするわ。不随意筋を動かすことは、なんにも役立たないからおもしろい」
寺山「『三島由紀夫の上半身を動かす夕』なんてどうです?(爆笑)天井桟敷で」


何の話をしてるんだか(笑)