ドゥルーズ 解けない問いを生きる/檜垣立哉

http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00093012002


図書館から借りた。「シリーズ・哲学のエッセンス」の一冊。ドゥルーズからの引用がほぼない入門書なのだが、かえって分かりやすい。分量は120ページ程度なので、読みやすい。
ドゥルーズによると、世界は卵(ラン)である。デリダのように他者の他者性を、あるいは現象学のように現在を視点にしない。流動している、それを肯定せよ、と。
また、「私」にこだわらない。「個体」を考える。「特異」な個体であるが故に世界に通じている「生命」としての個体を考える。
なお、以前若田教授から聞いた話では、フーコーと仲がよかったらしい。フーコーの死後に「フーコー」という本を書いている。ドゥルーズの著作の一冊で、フーコーが序文を書いているものもあるらしい。
「私とはハイブリッド・ユニバースである」と思った。特に根拠はない。勘ですよ、勘(笑)ちなみに、「ハイブリッド・ユニバース」は水樹奈々のアルバムのタイトル名から拝借した。いいな、「HYBRID UNIVERSE」。
もう何冊か、ドゥルーズの入門書を読み漁る予定。