若田研究室に行く 第59回

ハイデガーの「ニーチェ」読書会、第2回。
ハイデガーのテクニカル・タームはややこしい。「存在者」と「存在」と「存在の意味」は、それぞれ違う。それぞれ、後者が前者の根拠付けになっており、前者を内包しているようだ。
ハイデガーニーチェ解釈によると、「生成」と「力への意志」と「永遠回帰」は同じ事を指す。厳密には、「生成」としての「力への意志」の極限が「永遠回帰」ということのようだ。
永遠回帰」についても考える:通常の時間概念から溢れる「何か」ではないか。とすれば、時間的なものではなく、場所的に捉える方がいいのではないか。これとの関連で、「場」という言葉で「永遠回帰」を説明できる・・・ような気がする。ただし、これは、ニーチェを解釈したハイデガーをさらに私が解釈したものなので、もはやニーチェとは遠いところの話かもしれない(笑)