若田研究室に行く 第63回

ハイデガーの「ニーチェ」読書会、第6回。
喜びについてのニーチェの定義(のようなもの)が「力への意志」から引用されていたが、それがほぼそのままスピノザのそれであり、その箇所のハイデガーの説明もやはりスピノザのそれ*1であった。にもかかわらず、やっぱりスピノザにはなぜか一切言及しないハイデガーである。
引き続いて「観念論的なニーチェ解釈」という章を読んだ。かなり難解で、教授とも色々と話しながら読み進めたのだが、最後の段落で「観念論的とも非観念論とも言うべきではない。それらはいずれにせよニーチェを歪曲しているのだ」というようなことを言っていた。じゃあ、わざわざゴチャゴチャ言わないでください(笑)

*1:感情や情動は状態の変化だ、ということ。エチカで言うと「移行」にあたる。要するにプロセス、ということだろうと私は思う。