機動戦士ガンダムユニコーン 第10巻/福井晴敏

http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=200904000046


読んだ。最終章・下巻。
ラプラスの箱の正体や、フル・フロンタルが何者か、などが明かされた。登場人物たちも言っているように、わかってみれば「そんなもの」よね。
「全体」という言葉が登場するが、これはストア(以下略)
「男の独り善がりなんて・・・!」と「そんなんで女が抱けるのかよ、ええ!?」の2つが、私の気に入った台詞である。福井晴敏も、富野節がよく分かっていらっしゃる(笑)


というわけで、完結しました。
最近のガンダム作品にちょっとウンザリしている私としては、久しぶりに「ガンダム」を感じられて、とても面白かった。ガンダム好きがニヤリとするような言い回しや展開も含めつつ、「福井晴敏」色もしっかりとある、暑苦しい話だった(笑)
ラストは、まだ続きがありそうな印象だが、あの幕切れでよかったと思う。
それから、途中の「あと百万年は輝き続けているだろう太陽が照らす下」という表現は、「月に繭 地には果実」の最後の言い回しによく似ている。踏まえている、ということか・・・。
「『それでも』と言い続けろ」「為すべきではなく、為すべきと思ったことを為せ」。この2つが、私の好きな言葉だ。この物語を象徴していると思う。