終末の予感―われわれの時代の診断書/若田恭二

1997年に発売された本。以前このブログでも紹介した「『わたし』という幻想」(http://d.hatena.ne.jp/takamiism/20060203/p2を参照)のエピローグで、この本は「終末の予感」の続編だ、と書かれていた*1。基本的には「『わたし』という幻想」と同じスタイルで書かれた、エッセイ集のようなもので、これも薄い。自閉症から自然破壊まで、相変わらず幅広く論じられている。この中で、「預言者ニーチェ」という章があり、ニーチェはおおむね好意的に述べられている。私もニーチェは好きで、実は高見沢主義過激派の思想の基盤の一つにもなっているぐらいだ*2

*1:なお、「『わたし』という幻想」は2002年発売

*2:もちろんニーチェには遠く及ばず、ではあるが