若田研究室に行く 第8回

先週はいなかったので、「体調不良だったのか」と尋ねると、「毎週講義を聴くのも、学生がしんどいであろうと思い、適当なところで休講にした」とのこと。自由だな。
「最近、法学にめっきり興味がない」と言ってみたら、「(法曹コースに所属していて)弁護士等を目指しているのなら、まぁ、(自分を)騙し騙しでやるしかないよね」との返答。あ、「それでもがんばれ」とかじゃないんだ・・・。
その後、民主主義、つまり多数決について話した。多数決は、「意見がない」という意見を持った多数派たる愚民どもが少数意見を潰すためにやるものだ、という私の意見に、若田失笑。マジョリティが常に妥当であるとは限らないのだ。
昨日の日記で書いたハイデガーの入門書のことを話した。ハイデガーの文章は、原文自体が難解なもので、「わかる奴にだけわかればよい。大衆どもに私の考えがわかってたまるか」というポリシーだったらしい。さらに、「私の考えは既存の言葉では説明できない」ということで、造語および独自の定義を付した言葉を多用している点も、その原因の一つだとか。嫌なやつだ。
最後に、「哲学書などの(高価な)本で、どうしても欲しい本があったら、私の研究費で(その本代を引き)落とすといい」というようなことを言われた。恐れ多くてそんなことはできません・・・。