若田研究室に行く 第26回

最近「ウィトゲンシュタインはこう考えた」という新書を読んでいるので、読んだ範囲の内容について教授に報告。わざわざメモまで作ってしまって、まるで小報告会であった。
実はウィトゲンシュタインスピノザの影響を強く受けているらしく、スピノザの「エチカ」の表現が「論理哲学論考」に登場する。日記にも名前が何度か出てくるようだ。ということは、「スピノザ→ニーチュ→ウィトゲンシュタインドゥルーズ」と私の中では繋がる*1。さらに、ニーチェも著作や書簡の中でスピノザに言及しているのだ。
以上のような事を報告のおまけ程度に私が言うと、「それぞれ、どこで言及されているかメモしておくといい。研究するなら、そういう作業が必要だ」と教授。すぐに笑いながら「まぁ、君は研究者になるつもりはないんだろうが・・・どうや?」と冗談半分、本気半分に教授。「それも悪くありません」と即答するオレ。おやおやぁ?
以前書いたように、私は卒論を作成しないといけないのだが、「スピノザ等、そのあたりで自分の興味のあることをテーマに書けばいいよ」と教授。その論文は、はたして政治心理学のゼミの論文なのだろうか?(笑)

*1:なお、ドゥルーズウィトゲンシュタインの著作には批判的だったようだが、私は両者の思想に同じものを見る