大学の話をしましょうか――最高学府のデバイスとポテンシャル/森博嗣

ふと図書館で「森博嗣」を検索したところ、新書2冊が入っているということで、まずその1冊目。
森博嗣の文章は、キレがあって読みやすい*1。本書はインタビューを本にしたもののようだが、やはり読みやすい。
タイトル通りの内容で、大学(および関連事項)の話を色々している。その中から、一部を紹介。


 「文系学部の生き残りが厳しくなっているような報道がよくされますが、その点はいかがですか?」
 「いえ、知りません。そういう報道があるのですか?(中略)繰り返しますが、どうして生き残りをかけるのでしょうか。じり貧になれば良いではありませんか。変に形を変えて、外側だけ装ったような異形のものになるよりも、伝統を守り、消えるときは綺麗に消える方が潔いのではありませんか。(中略)どうして、消えても良いという発想がまったくないのか、ということが僕には不思議です」


まったくもって同感です。

*1:法学者の文章は、キレがなく読みにくい