スピノザの世界―神あるいは自然/上野修

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とりあえず入門書を読んでみようということで。スピノザのエチカという本に神の定義が載っている。「定義6 神とは、永遠・無限なる本質を表現する無限に多くの属性から成り立っている実体、と解する」そうだ。
この世界は神であり、そこに存在するすべてのものも神であり、事物は別なふうにはありえなかった。現実のすべては必然だ。そして、人間には自由意志などない。これが結論である。あるがままを受け入れましょう、とも言う。なんだか悟りのようだが。
スピノザによると、「自由な人間」とは強い人間のことを指す。すべてが自然の必然性から出てくることを知っているので、他人を嘲笑する事もないし、自分を卑下する事もない。そんな人間になってみたいものだ。