エセー 第2巻/モンテーニュ

岩波文庫版・第2巻~第4巻に収録。

冒頭の第1章で、人間という存在の卑小さを、最後の第37章で、世間の移り変わりやすさから、世界の流転性へ目を向ける。

その間の章において、「理性に従う」「思考においては世間に逆らう」「喜びだけを求める」「医者嫌い」「学校嫌い」といったテーマが、繰り返し取り上げられる。

モンテニューにとって大事なことは、第1巻に引き続き、「静けさ」「節制」「心の平安」であることが、はっきりと表明されている。