時間と自由/ベルクソン

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/33/7/3364590.html


哲学研究部の読書会で使用中だが、まだ2回しか開催されず、かつ1月の第3回で終わりそうなので、勝手に最後まで読んだ。
自由の問題を「解消」しようという本。そこでベルクソンが提示するのが、「純粋持続」という概念だ。いわく、「混沌とした塊りのなかで起こる漸進的な諸変化」であり、「相互浸透」し、「明確な輪郭」がなく、「有機的一体」化しているものである。言い換えれば、「純粋な異質性」であり、「外在化しない」。それは、「メロディー」であり、「自我が再び自分自身になる」ことだという。
そして、「純粋持続の中に身を置き直す」ことこそ自由であり、いわゆる自由について言えば、我々は自由ではないが、自由でもあるという。
この「純粋持続」は「自己展開」し、「自己を繰り拡げる」。後半でスピノザが挙げられ、批判されてもいるが、私はとてもよく似ていると思った。
ちなみに、この「純粋持続」における自由を、われわれは「直接的確証」において感じるという。なるほど、なるほど(何が?)